桑嶋 功(くわじま いさお、1937年(昭和12年)11月11日 - )は、日本の有機化学者。東京工業大学名誉教授。新潟県出身。

略歴

  • 1961年 東京工業大学理工学部を卒業。
  • 1966年 同博士課程を修了。同大学理学部化学科助手。
  • 1968年 - 70年 ハーバード大学博士研究員(E.J.コーリー研究室)。帰国後、青山学院大学理工学部助教授に着任。
  • 1973年 東京工業大学理学部化学科助教授。
  • 1985年 東京工業大学理学部化学科教授。
  • 1998年 東京工業大学理学部化学科名誉教授。4月より北里大学生命科学研究所教授。

この間、日本化学会理事、有機合成化学協会理事などを歴任。

業績

有機銅化合物を用いる1,4-付加反応、チタンを用いるホモエノラートの化学など、有機金属を用いる新反応の開発を進めた。またケイ素や硫黄の性質を利用したカルボカチオンの制御は、エン反応や[3 2]付加環化、フラグメンテーション反応などへと展開され、大きな業績を挙げた。 50歳代以降は天然物合成に積極的に取り組み、ショウドマイシン・コルチゾン・アドリアマイシン・コリオリン・インゲノールなど多くの化合物合成に成功した。中でもタキソールの全合成は別々に合成したA環とC環のユニットをつなぎ合わせ、巧妙な立体制御のもとにB環の8員環を構築する見事な戦略で、高い評価を受けている。

門下生

清水真(三重大)、中村栄一(東京大・院理)、谷野圭持(北大・院理)、占部弘和(東工大・生命理工)等。

脚注

外部リンク

  • J-GLOBAL - 桑嶋 功 【研究者】

桑嶋維《朱殷:日本に在る色 / Shuan The Color of Japan》 京都で遊ぼうART ~京都地域の美術館、展覧会

ボード「桑島海空」のピン

桑島康司 フォトレコ

桑島智輝 ポートレート撮影 PURPLE

桑島浩彰 KUWAJIMA Hiroaki