フアン・クルーシエ(Juan Croucier、1959年8月22日-)はキューバ生まれのアメリカのミュージシャン。ハードロックバンド、ラットのベーシストとして知られる。

経歴

カリフォルニア州トーランスのトーランス高校に通い、さまざまなバンドで演奏した。バンドではオリジナル曲を演奏するようになり、16歳の時にスパイクというバンドに加入した。 1977年、ギターのロン・エイブラムス、ドラムのボビー・ブロッツァーと共にファイアーフォックスというバンドを結成した。1980年代にはラット、クワイエット・ライオット、ダブロウ(ケヴィン・ダブロウがクワイエット・ライオット解散後に結成したバンド)に在籍した。ダブロウを脱退する前に、フランキー・バネリをダブロウに紹介した。バネリは後に再結成したクワイエット・ライオットに加入する。

クルーシエは後にドッケンに加入、約4年間在籍し、バンドと共にドイツ・ツアーを数回行った。ドッケンを脱退するまでの約1年半、ラットのメンバーとしても活動した。ドッケンのアルバム『ブレイキング・ザ・チェインズ』では2曲を共作した。後任のジェフ・ピルソンは、同アルバムのタイトル曲のビデオに出演している。

ラットでは、「Lack of Communication」や「You're in Love」など、バンドの大ヒット曲の多くを作曲した。彼のバック・ヴォーカルはラットのトレードマークとなった。

その後、ロサンゼルスでザ・セラーというレコーディング・スタジオを経営し、さまざまなバンドやソロ・アーティストのレコーディング、プロデュース、エンジニアリングを手がけた。

1997年に、同名のソロ・アルバムを基にしたプロジェクトとして、新しいバンド、リキッド・サンデーを結成した。このアルバムでボーカルを担当し、ベースとギターも弾いている。弟のリックもドラムで参加している。バンドは2006年夏にライヴを行った。その後、カルロス・カヴァーゾ、ジョン・メディナらと新バンド「ダーティ・ラッツ」を結成した。

2012年5月12日、ラットの再結成に参加。1991年以来のM3ロック・フェスティバルで演奏した。

ディスコグラフィー

ドッケン

  • Back in the Streets (1979)
  • Breaking the Chains (1981)
  • The Lost Songs: 1978–1981 (2020)

ラット

  • Ratt (1983)
  • Out of the Cellar (1984)
  • Invasion of Your Privacy (1985)
  • Dancing Undercover (1986)
  • Reach for the Sky (1988)
  • Detonator (1990)

ソロ

  • Liquid Sunday (2001)

脚注

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • Juan Croucier Interview at NAMM Oral History Library (2017)

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