東ソー・ゼオラム株式会社(とうそーゼオラム、英: TOSOH ZEOLUM CO.,LTD)は、富山県富山市に本社を置く化学メーカー。東ソーの完全子会社で、吸着・脱水用途向けの合成ゼオライトやモレキュラーシーブなどの製造を行う。前身は鐵興社の富山工場であり、同社が1969年に始めたゼオライト製造事業がルーツとなっている。
主な製品
- ローシリカゼオライト (ゼオラム®) - モレキュラーシーブの一種。気体の吸着分離・精製、溶剤や電池用電解液の脱水、精製・医薬品や精密機器の乾燥等の用途。粉末・成形体双方の製造・販売。
- ハイシリカゼオライト (HSZ®) 成形品 - Al含有量が少ない合成ゼオライト。酸性ガスなどの脱水・精製、石油化学触媒、VOC(揮発性有機化合物)の濃縮・回収等の用途。なお、粉末状のハイシリカゼオライトは親会社の東ソーにて製造・販売。
沿革
- 1925年(大正14年)3月 - 鐵興社創業。
- 1953年(昭和28年)4月 - 鐵興社富山工場操業開始。金属ソーダ・青化ソーダを製造。
- 1969年(昭和44年)7月 - 鐵興社富山工場でゼオラム®の製造を開始。
- 1975年(昭和50年)4月 - 東洋曹達工業(現・東ソー)が鐵興社を吸収合併。
- 1999年(平成11年)- 酸素PSA用リチウム含有LSX吸着剤(ゼオラムNSA)の事業化。
- 2001年(平成13年)6月 - モレキュラーシーブ事業を東ソー・ゼオラムとして分社化。
- 2013年(平成25年)- ハイシリカゼオライト (HSZ®) 成形品の事業化。
- 2023年(令和5年)2月 - 富山事務所建屋を新設・リニューアル。
事業所
- 本社・富山事務所 - 富山県富山市岩瀬古志町2
出典・脚注




